釣り情報

ウタセ真鯛釣り方 初心者におすすめやポイントとコツの情報をご紹介!

ウタセ真鯛釣り方 初心者におすすめやポイントとコツの情報をご紹介!

ウタセ真鯛釣りは「ウタセ漁」という漁法で獲れたエビを餌ににして行う釣りで、伊勢湾では古くから行われている伝統の釣りです。この釣りは船釣りでのみ行われその釣り方は仕掛けを潮に流すというやり方で、幹糸ハリス共に長い胴突き仕掛けに軽めの重りを付け活きエビを餌にして仕掛けを流しつつ底を探りながら釣るというものです。軽めの重りを潮に流し、流れた分だけラインを送り広範囲にポイントを探っていくというのが基本となります。

初心者は船長のアドバイスをよく聞いて

ウタセ真鯛釣りは初心者の方には難易度の高い釣りの一つです。システムが合理化されてきている新しい釣法と違い、こうした伝統的な釣法というものは頭でその釣り方を理解していてもいざ実釣となると戸惑う事も多くあります。この場合も活きエビを死なない様に針に掛け、長くて軽い仕掛けを底を取りながら操るという釣り経験者でも慣れが必要な釣り方です。ですので初心者の方は乗船前に船長さんに初心者である事を伝え、アドバイスをもらっておきましょう。実釣中も餌のつけ方からラインの出し方までそのつど的確なアドバイスをしてくれます。

この釣りではまず重りが着底したのかがわかりづらく、どの程度ラインを送るのかなど難しい事だらけです。船長さんは見ているだけでそれがわかりアドバイスをくれます。あとはその感覚を少しずつ体に浸み込ませていきましょう。また、船長さんはその釣りの一番の理解者ですので釣り方でわからない事はどんどん質問もしてみましょう。

ベテランの方との同行がおすすめ

どんな釣りであってもその釣りに慣れるまでは、というより慣れてからもですが船長さんのアドバイスを聞くというのが大事ですが、船長さんは船全体を見ている為なかなか目の届かない場合があります。そんな時に頼りになるのがベテランの方の存在です。その釣りに長けた方と同行出来ればそれほど心強いものはありません。ウタセ真鯛釣りの様な難易度の高い釣りであれば尚更です。ベテランの方に底の取り方など釣り方のコツなどを教えてもらいながら釣りをする事が出来ればその時蓄積される経験値はそうで無い場合とは比較にならないはずです。

ベテランの方との同行をおすすめしましたが、そうそう都合良く身近にベテランの方がいるわけでもありません。ですが、船に乗った場合まず間違いなくベテランの方も乗船しています。そんな方の釣り方を見て自分との違いを見比べて見るだけでも勉強になります。慣れるまではどんな事でも勉強になりますので見て、聞いてどんどん吸収していきましょう。

ウタセ真鯛釣り 人気の理由

この釣りは長い仕掛けを軽い重りで潮に流していくという、底を取ることもアタリを取る事も難しい釣りですが、釣り方を覚えれば鯛との駆け引きを含め奥深い釣りでそれが人気を呼び、病み付きなる釣り人が後を絶ちません。初めは慣れない釣り方に戸惑ったとしてもやり方を覚えればこれほど繊細さと豪快さを併せ持つ釣りは他にはありません。長い仕掛けを軽い重りと潮の流れで常に底を取りながら操るという繊細で高度な技術を必要とし、掛けてからは鯛の豪快な引きが待っています。また鯛の他にもヒラマサやハマチなど多彩な魚が釣れるというのも魅力の一つでしょう。

大体どこの地域にもその土地ならではの仕掛けを使ったご当地釣法の様なものがありますが、伊勢湾のウタセ真鯛釣り程知られている釣りはありません。その事からもエビで鯛を釣るという諺そのままに活きエビを使い、より多く鯛を釣るために考えられた仕掛けとそれを操る技術を要する釣りに魅せられた釣り人の多さを物語ります。

ウタセ真鯛釣り 上達へのポイント

餌が活きたエビでも誘いは必要です。もちろん何もしないで餌を泳がせているだけでも釣れる時は釣れますがそれで満足出来る釣果を得るというのは非常に稀な事です。その為に魚にアピールする為の誘いが必要になるのです。誘い方の基本は重りの着底を確認したら竿を大きくゆっくりあおってまたまたゆっくりと降ろすの繰り返しです。重りが流され底を離れたらその分ラインを出してまた同じ様に繰り返します。誘いのポイントは魚からよく見えるようにと頭の中でイメージして誘う事で、誘い方の上手な上級者の方ほど、どんどんアタリを出していきます。

誘いが上達すればアタリは増えます。誘い方の違いはあってもこれはどんな釣りでも共通の事です。あとは餌のつけ方もポイントになります。「餌のつけ方で釣果が分かれる」と言う船長さんもいる程大事な事です。せっかくの活きエビを弱らせない様に且つしっかりと針掛かりする様基本に忠実にしっかりとした餌付けをしましょう。

ウタセ真鯛釣り アワセのコツ

ウタセ真鯛釣りでのアタリはコマセ真鯛釣りなどとは違いアタリは小さく出ることが多く、大物である程その傾向が強い様です。なので早アワセは厳禁です。前アタリをとらえアワセたくてもそこは我慢です。グイグイと竿先を引き込む本アタリでやっとアワセます。こういうかんじのいわゆる「向こうアワセ」のタイミングが基本となります。この本アタリがきたら小さくアワセるのでは無くしっかりとフッキングする様に大きく竿を立ててアワセます。後は竿の角度をキープしたまま焦らずゆっくりとリールを巻いていけば念願の真鯛とのご対面となります。

アワセをしっかりするのはもちろんの事掛けた後のやり取りも大事です。バラシのパターンで最も多いのが早く釣り上げ様と焦ってリールを無理に早く巻いてしまいハリスや魚の口が切れてしまうというパターンです。しっかりフッキングしていればそうそうバレるものでも無いので魚の引きをゆっくり楽しむくらいの感覚でリールを巻いていきましょう。

まとめ

ウタセ真鯛釣りでは巻き餌にも「ウタセエビ」という付け餌にも使う活きエビを使います。エビで寄せてエビで釣るという正に古典的な釣り方で、同じ真鯛狙う近年の主流のコマセ真鯛などと一線を画しています。伊勢湾ではコマセが禁止されている為にこの釣法が残ったとの見方もある様ですが、それだけでは無い魅力がこの釣りにはあります。長い仕掛けを軽い重りで操る難しさ、誘いからアワセまでの魚との繊細な駆け引き、そして掛けてからの豪快な引きとどれも釣り人の本能を刺激するのに十分な魅力を持っており、それが多くの釣り人を伊勢湾へと向かわせるのです。