釣り情報

一つテンヤ釣り方 初心者におすすめやポイントとコツの情報をご紹介!

一つテンヤ釣り方 初心者におすすめやポイントとコツの情報をご紹介!

一つテンヤは外房で生まれた新しい釣り方です。重りに釣り針が直接付いた「テンヤ」や「カブラ」と呼ばれる仕掛けだけを用いて行うもので、メインターゲットはマダイです。このテンヤの重さは3~10号位と沖で使う重りにしてはかなり軽量で、これを操り底を取りながら魚を誘うという難易度の高い釣りになります。この軽い重りを操作する為のタックルはスーパーライトタックルとなり、これが高いゲーム性と独特の釣趣を演出しています。

初心者は挑戦あるのみ

一つテンヤ釣りは高いゲーム性と難易度を併せ持つ釣りです。軽い仕掛けを水深と潮の流れのある所で操るというのは難しい事で慣れないうちは底ダチを取ることすらままなりません。通常サイズの重りを使用している時の様な着底したという明確な反応が期待出来ないからです。しかし底ダチがとれなくては釣りにならない為、そこが第一の難関となります。そこを突破するにはとにかく慣れるしかありません。ベテランの方でもこの感覚を掴むまでが難しい事なので初心者の方なら尚更です。とにかく挑戦してみてこの釣りに慣れていく事こそが大事です。

釣り方はシンプルながらそのシンプルさ故に釣りの難易度は高くなっています。一つテンヤ釣りではフォールで喰わせるというのが釣り方の基本となる為に軽い重りで自然な落下を演出する必要があり、それがこの釣りの難しさとなっています。釣りの上達に近道はありませんのでとにかく何度もチャレンジして感覚を掴みましょう。

おすすめのタックルは

この釣りで大事になるのはタックルです。軽いテンヤを操るにはそれに即したタックルが必要となるのです。まず釣竿はこの釣り専用の物が発売されていますので出来ればそういった物を選びましょう。この釣りでの竿にはテンヤの状態を感じる高感度さとマダイの強烈な引きを受け止める強さが求められるからです。専用の物でなくとも一つテンヤ釣りでは仕掛けが軽い為にそれだけで沈めようとするとラインの方が先に沈んでしまって海中で絡まってしまう場合もあり、それを防止する為に竿をあおりながらラインを送り込んだりしますので穂先の柔らかい竿は必須です。

竿は細めで穂先の柔らかい物、リールは3000番位のスピニングリール、道糸はPE0・8号。この様なかんじが基本のタックルとなります。軽いテンヤを潮にのせつつ自然な形で着底させ、誘っていくという釣り方に合わせて考えられた物です。この釣りではラインも潮切れを重視し細い物を使用するのでリールのドラグ性能は重視しましょう。

近年関東を中心に人気上昇中

房総で生まれた一つテンヤ釣りは今や関東全域に広まっています。釣り道具メーカーからも専用の道具が次々と発表されておりこの釣りの人気の広がりを表しています。マダイ釣りの主流であるコマセマダイ釣りが指示ダナでコマセを撒きアタリを待つ静の釣りと表現するならば、この釣りは動の釣りです。フォールの時から神経を使い着底直後のアタリがなければすぐに誘いに入る、誘いの時でも軽いテンヤは潮に流されるので常に底ダチをとらなければならない、と休む暇がありません。この一連の流れにも慣れと技術が必要で、その難易度の高さとゲーム性が釣り人を引き付けるのでしょう。

テンヤ一つのシンプルな仕掛けでマダイを狙うというこの釣りは、技術が必要である反面マダイへのアピール力は高くやり方をマスターすれば釣果を望めます。が、ただ単に釣るというだけでは無く道具選びから技術の習得までしっかりと行ってからの一枚に価値と達成感があり、それが多くの釣り人をこの釣りの虜とするのでしょう。

テンヤとカブラ、使い分けのポイント

一つテンヤ釣りではテンヤの他にカブラという物も使用します。テンヤと同じく重りに針が直接付いている物ですが、その重りの形状が違います。テンヤは底がフラットになっており投入後は姿勢を保ちながらゆっくりと降下していきます。一方カブラは丸みを帯びた形状で早く落ちるのが特徴です。この二つの使い分けのポイントはその時の潮の速さです。潮があまりに早い時は潮に乗り易いテンヤでは釣りになりません。そこで潮の影響を受けにくいカブラの出番となるわけです。カブラには底をとり易いという特徴もありますので場面場面で適切に選びましょう。

潮がゆっくりの時はテンヤ、早い時はカブラ、この使い分けが基本となります。一つテンヤ釣りは落とし込みでアタる場合が多いので姿勢を保ちゆっくりと落ちるテンヤの方が魚にアピールし有利なのですが潮に乗りすぎてはどうしよもありません。それぞれ同じ扱い方で特性が違うという物なので潮の状況を見ながら上手くこの二つを使い分けましょう。

釣り方のコツは底ダチと誘い

釣りにおいて何よりも大事なのは誘いです。落とし込みでアタリの多い一つテンヤ釣りでも同じです。落とし込みでアタリがでなかった後の誘いが釣果を分けます。誘いの基本は底ダチを取りながら大きくシャクってゆっくり下ろすの繰り返しです。テンヤが流され底を離れたらその分ラインを送ります。シャクリのイメージは「一度マダイの視界からエサを消し、また新たなエサが落ちて来る」という演出です。この釣りでは短めの釣竿を使用するのでシャクリは竿を目一杯立てましょう。またシャクるだけでは無く多少巻き上げてからの再フォールも有効です。

誘いについて、普通シャクリの時はあまり大きくシャクるとてっぺんの方で喰った場合にアワセが困難になるのであまり大きくはしないのですが、この釣りでは竿が短い上にテンヤ一つだけの仕掛けを大きくアピールする必要もあるので出来るだけ大きくシャクリましょう。シャクリのてっぺんでアタリが出た場合はリールを巻く事で対応しましょう。

まとめ

一つテンヤはまだまだ発展途上の釣りです。まだまだ釣り人のアイデアで発展する可能性もあります。シンプルで繊細な仕掛けを操りマダイを狙うというゲーム性の高い釣りで人気も高まりつつあります。一方で軽い仕掛けを操る難易度の高さから挫折する方もいるでしょう。しかし、ラインとテンヤの操作にさえ慣れてしまえばアタリも明確に出る為むしろマダイを釣り易くする釣りであるとも言えます。そしてこの釣りではラインもハリスも細い物を使用する為、魚とのやりとりはドラグに任せて無理は禁物ですね。大ダイが釣れてくるのもこの釣りの特徴です。